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2014年2月14日金曜日

同調圧力文体

なにがいいたいだって?

《「です、ます」調で書かれた文は、相手にそれとなく同調を迫り、相手を自分のペースに巻き込んで、うやむやのうちに同調させようという圧力を持つと私は思う。「です、ます」調の文に対しては批評意識が働かせにくい。》(中井久夫)

ですます調だけとは限らないけどさ
同調圧力文体で書くのなら
むしろ上からの目線文体のがましだぜ
ってことさ
上からの目線だったら反発できるけど
同調圧力文体は抵抗しがたいから
気色わるいぜってことだよ
オレにいわせれば諸悪の根源だね

ほかにも挫折した「アーティスト」の物語
そのメロドラマの悪臭の気配が
オレの鼻腔には臭ってきたが
これは気のせいかもな

《日本という風土にはこの不自然さを蔓延させるものが絶えず漂っている》(蓮實重彦『反=日本語論』)
だよな




《日本人は相手のことを気にしながら発言するという時、それは単に心理的なものである以上に、人間関係そのもの、言語構成そのものがそういう構造をもっているのである。》(森有正)

《日本人あるいは日本文化の特性を見ようとする場合、それを意識あるいは観念のレベルではなく、言語的なレベルで見ればよい》(柄谷行人)


《……いまさらながら、日本語の文章が相手の受け取り方を絶えず気にしていることに気づく。日本語の対話性と、それは相照らしあう。むろん、聴き手、読み手もそうであることを求めるから、日本語がそうなっていったのである。これは文を越えて、一般に発想から行動に至るまでの特徴である。文化だといってもよいだろう。》(中井久夫)